『たちあがる女』(アイスランド映画)
『北の果ての小さな村で』(デンマーク映画)
『ボーダー 二つの世界』(スウェーデン映画)

ながいGWも終わりました。月初めには元号も変わりました。でも北欧好きの皆さんは、北欧好きのままで変わりはないと思います。
さて、すでに公開されているものも含めて鑑賞をお勧めしたい北欧映画を紹介します。

公開中:『たちあがる女』(アイスランド映画)

養子縁組が成立してウクライナからの養子を授かる事になった女性が、環境に悪影響をあたえるアルミ工場と戦うという話。

3月に公開されて一番館での上映は終わっていますが、全国の小さな映画館で順次公開が継続しています。
以下の公式ホームページで確認してください。
http://www.transformer.co.jp/m/tachiagaru/

余談)予告編をみると合唱団の映像がでてきます。北欧映画には主人公が合唱団に関わるという設定がよく出てきます。「コーラス」は北欧人に好まれる文化活動の一つのようです。『歌え!フィッシャーマン』(2001年、ノルウェー映画)、一昨年惜しまれてなくなったミカエル・ニクヴィストが主演した『歓びを歌にのせて』(2004年スウェーデン映画)にも合唱団がでてきます。

7月公開:『北の果ての小さな村で』(デンマーク映画)


舞台はグリーンランド。若気の至りという感じでグリーンランドの小さな村に赴任した若いデンマーク人青年教師とグリーランドの人々と交流を描いた映画です。人間のドロドロしたものを掘り下げるのが得意なデンマーク映画にしてはめずらしい「青春映画」のようです。
予告編で部屋の暖房が壊れるシーンがありますが、グリーンランドで暖がとれない状況は想像したくないですね。

https://natalie.mu/eiga/news/330791

10月公開:『ボーダー 二つの世界』(スウェーデン映画)

https://cinema.ne.jp/news/border2019051312/
さて秋には期待を裏切ることのないであろうスウェーデン映画が公開されます。昨年のカンヌ映画際で絶賛されたファンタジーホラー映画です。

原作が『ぼくのエリ 200歳の少女』を書いたヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストですから、面白くないはずがありません。

舞台はスウェーデン北部の国境。税関で働く醜い顔をした孤独な女性には特殊な能力が備わっていました。ある時自分と同じ臭いを放つ男性が税関にやってきて女性の運命が大きく動き始めます。物語が進むにつれ明らかになっていく女性と男性の正体。そこには驚くべき事実が隠されていました。

「ぼくのエリ」では、ヴァンパイアが登場しますが、本作でも北欧好きならだれも知っている妖精の存在が物語の重要な要素になっています。実在するのではないかと思うような、 非常に醜い顔をした男女が登場しますがもちろんメーク。『ぼくのエリ 200歳の少女』のようにやや残酷な描写もあるようですが、期待して良い映画です。監督はイラン系デンマーク人の新鋭アリ・アッバシ。